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巣ごもり映画祭

5月開催予定だった第4回ビブリオバトルの開催が難しくなってきたので、WEB上企画といたしまして、おうちで見るのにおすすめな映画を皆様から募集いたします。

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​最終追加:2020/05/23

​  :新着

王の男

2005年

紹介者:コーラル さん

 芸を披露して各地を歩く一座の女形俳優コンギル(イ・ジュンギ)に、すべてをほしいままにできるはずの暴君(チョン・ジニョン)が恋をしてしまう。ありふれた物語のようだが、王が恋してしまうのが女性ではなく男性であることで、「男女のロマンス」では軽んじられる権力勾配についても炙り出している。

名もなき野良犬の輪舞(ロンド)

2017年

紹介者:コーラル さん

 原題は不汗党。男と男のラブストーリーが好きな人におすすめ。監督いわく「ノワールに見せかけたメロドラマを撮りたかった。男たちの挽歌のような。」

 名優ソル・ギョング相手に一歩も退かない存在感を放つイム・シワンの存在感が圧倒的。

コンテイジョン

2011年

紹介者:まさと さん

 コンテイジョンは2011年の映画で、U-NEXTで見れます。

 辞書で調べると「感染」でして、新型コロナウイルスの状況を予言するかの様な内容です。宣伝コピーの「恐怖はウイルスより早く感染する」が、またハマってるんです。 本編の「Day2」「Day3」の表示も意味があるので、注目してみて欲しいです。

パッドマン 5億人の女性を救った男

2018年

紹介者:Sava さん

 2018年に公開された、インドでの低価格生理用ナプキン普及についてのお話です。Netflixで視聴可能。

 この映画は、トゥインクル・カンナー著、短編集『ザ・レジェンド・オブ・ラクシュミ・プラサード』の一編を原作にしたものであり、実在の人物 アルナーチャラム・ムルガナンダムが発明した低価格生理用ナプキン普及のお話です。 主人公のラクシュミはある日、パートナーのガヤトリが使う布の生理用品が衛生的でないことを知ります。資金を工面し、より衛生的な紙ナプキンをガヤトリにプレゼントしますが、ガヤトリや周囲の人々は、男であるラクシュミが生理用品に「興味を示した」ことを変態的であると拒絶します。そして最後には家と村から追い出されてしまいます。 追い出されてもなお、不衛生で病気を引き起こす可能性さえある環境をそのままにしておけないラクシュミは、知識と資金を集め誰もが手にできる価格帯の紙ナプキンの発明に奔走します。

 知識により自文化社会を見直し、研究と実験により生理を持つ人たちの健康を守ろうとする姿勢にポジティブなパワーをもらえる映画です。

彼の見つめる先に

2014年

紹介者:アボカド さん

 Netflix、アマプラ、dTVなどで見られるブラジルの映画です。

 盲目の少年レオは優しいおばあちゃんや過保護な両親、幼馴染の女の子ジョヴァンナに囲まれ暮らしています。両親の心配がちょっと鬱陶しいと感じながら、留学を夢みたり恋に憧れてみたりする高校生。そんなある日、クラスに転校生のガブリエルがやってきます。目が見えないことを知っても特別扱いしないガブリエルにレオはだんだん惹かれていき…という感じの青春映画です。スコットランドのロック・ポップバンド、ベル・アンド・セバスチャンの楽曲に乗せて描かれる2人の恋模様にたまらなくキュンキュンします! いわゆるLGBTQ映画なのですがシリアスにはならず、恋の煌めき・素晴らしさがギュッと詰まっています。このジャンルの映画はシリアスなものが多い印象ですが、こういうタイプの物語ももっと増えると良いなと思います。

 レオ、ガブリエル、ジョヴァンナのキャラクター造形も良く登場人物全員を好きになっちゃいます。 瑞々しくとても爽やかな作品なので夏にピッタリなのですが、いつ見ても最高なのでとにかく見てください!!

SPETTERS/スペッターズ

​1980年

紹介者:kj さん

 ポール・バーホーベンといえば、エロ・グロ・バイオレンスの三拍子揃ったクレイジー監督に見えて、まあ、実際その通りなんですが、裏のテーマを挙げるならズバリ「高価な墓石を建てるより、安くても生きてるほうが素晴らしい」これに尽きます。サイコパスだろうが、一文無しだろうが、タカ派だろうが、サイボーグに改造されようが、生きてりゃそれで丸儲けのイマル思想がこの人の映画に共通して流れています。

 彼がハリウッド進出するより遥か昔に監督した、この青春群像劇もバイクとイケメンが取り柄のルトガー・バウアーが無様な転落人生を送る一方で、他の映画なら良くてエキストラ、というぐらいに冴えない人達がしぶとく生活を続けていきます。こんな時期に自分は無力だ、何もできないと嘆いている人にこそ観てほしい映画です。

グレート・ハック: SNS史上最悪のスキャンダル

​2019年

紹介者:tototomoton さん

 わたしが最後にお勧めする三本目はまたまた、ネットフリックスから。

 フェースブックの投稿数はこのコロナ禍で家にいる人が増えてから2倍以上に増えているそうです。 さて、そのフェースブックが起こした最大のスキャンダルを取り上げたのがこのドキュメンタリー。 ケンブリッジ・アナリティカという会社がどのようにSNSから個人のデータを引っ張り、分析し、大統領選挙やイギリスのEU離脱を始め、様々な国や社会を操ったか。内部告発者を追うことでじっくりと突き止めて行く番組です。

 イギリス人の女性記者も格好良くてある意味エンパワーメント映画でもあると思う。何かとSNSを使うならこの機会にみておいたほうがいい作品だと思います。

エスケープ・フロム・L.A.

​1996年

紹介者:kj さん

 「ハロウィン」シリーズの生みの親としても有名なジョン・カーペンター監督の傑作『ニューヨーク1997』の続編、というよりは設定違いの兄弟作というべきでしょう。

 今回もカート・ラッセル演じる孤高のアウトロー、スネークが主人公です。 無法地帯と化した近未来のロサンゼルスを舞台に、テロリストに奪われた世界の存亡に関わる機密装置を奪還するため、スネークが活躍します。 政府側もテロリスト側も私欲と偽善にまみれた世界でただ一人、意志の力で生き延びていくスネークの強さに善悪を超えた人間の底力を感じます。バイク、バスケ、サーフィンなど、アメリカ的なものの象徴が崩壊した世界で思わぬ形の再生を見せているのも見所です。

家族を想うとき

​2019年

紹介者:tototomoton さん

 こちらも今Netflixで観れます。今年に入ってから映画館で見た作品がもう観れてしまうのが凄すぎる、、、。

 ケン・ローチ監督は前回の「わたしはダニエル・ブレイク」もそうでしたが、これでもかと言うくらい、しんどい人の暮らしを描く。 しかも、普通に暮らしてたはずがどんどんしんどくなっていく暮らしをあぶりだす。

 コロナ禍で在宅にいながらボタンを押して配達してもらう暮らしがさらに加速していますが、だからこそそのシステムを支えている一人一人の生活に想いを馳せる事のできる貴重な映画です。 見終わってやりきれない気持ちになるかと思い恐る恐る観ましたが、作り手の本気と演者の力でむしろ背筋が伸びました。 オススメです。

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